平成29年9月6日(水)に、当協会主催の自然観察会(第2回目)を開催いたしました。
今回のフィールドは猪苗代町の『昭和の森』。
案内人には、NPO法人福島県もりの案内人の会会津支部より、渡部正幸さんをお迎えしました。
昭和の森管理事務所のある駐車場に集合し、開会式、準備体操を済ませていざ出発。
管理事務所脇から出発して、階段を登ると正面に案内看板。
まずは、昭和45年に『第21回全国植樹祭』が開催された時に、当時の昭和天皇、皇后両陛下がお手植えされた松を目指します。
途中、『テングタケ』『アミタケ』『ホコリタケ』など、様々なキノコを観察することができました。
お手植えの松に到着すると、皆さん松を眺めながら思いをめぐられているようでした。
引き続き、散策路を歩いていくと『タマゴタケ』『ベニタケ』『ホウキタケ』などのキノコに加え、バットの材料にもなる『アオダモ』や『トチ』『ホオノキ』などを観察することができました。
この日は、弱い雨が降ったり止んだりという天候でしたが、樹木の幹を水が伝うところを観察できるのは雨降りの時だけなので、そこもしっかりと観察することができ、一同植物の智恵に感心したのでした。
さらに今回は珍しいものを間近で観察することができました。
それは、『オオバボダイジュ』の種です。
オオバボダイジュの種は、葉がプロペラの役目をして種を遠くに運びますが、通常は樹が大きく育つため、種を間近で見ることはなかなかできません。
今回見つけた『オオバボダイジュ』の樹は、日照等の周囲の環境の影響で、枝を下方に張り出していたため、手の届く高さで種を観察することができました。
この日は、時折小雨が降るあいにくの天候でしたが、雨降りならではのキノコの観察や樹木の観察ができ、大満足の自然観察会となりました。
講師を務めていただいた、もりの案内人の渡部正幸さん、参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。